柿崎:それでは、映像と音楽の関係についてどう考えていらっしゃいますか。
ハラカミ:目と耳ですよ。視覚情報と聴覚情報のどちらが早いかというと、やっぱり光の方が早いじゃないですか。単純に。ですが、僕、思うんですが、映画で言うと、好きな映画が、音楽が良くて好きだったりするから、「音がいいから好きなのかな、この映画」と。そういうことが良くあるんです。
柿崎:映像と音楽ということでもう少し。以前、ダムタイプの方と組んでいた時はどのように制作が進められたのですか。
ハラカミ:あの時は映像はおまかせみたいな。両方ともお互いおまかせみたいな(笑)。高谷さんはいつもちょっと変わった感じで映像を捉えていて。逆に言うと、常に、四角いモニターみたいなものにあまりとらわれたくないと思っている人なんですね。だから、実は人間って、すごい横長の視覚を持っているということを良く言っていました。だから、あまり見た事のない視覚情報という、フォーマットから考えたいというような。それはすごく面白かったですね。
柿崎:FesLabでは仕組みの面でバルセロナのsonarを参考にしているところがあったりするのですが、実際に参加された印象はいかがでしたか。
ハラカミ:現地の人たちのアートに対する受け皿の広さということを一番に思います。お年寄りも普通に聞きにきてるんですよ。会場に。そういうのを見ると、アートや文化に対する歴史の違いを感じますね。現代的なアートでも、きちんと歴史的なつながりから理解しているんだろうなと思います。もちろん、嫌いな人は嫌いということで来ないだろうし。
柿崎:やっぱりアートに対する文化的な意識の違いというのはどうしてもあるんでしょうね。
ハラカミ:どうしても日本だと美術やアートに対する考え方がおかしいというか。一番国や企業がお金を出したのはバブルの時でしょ。税金対策で、意味不明の美術家のオブジェをビルの前にドカーンと作ったけど、今となっては「あれって何だったの」みたいな話で。僕、バブル期の恩恵とか全く受けていないので、逆に良かったなと思う部分はありますね。
柿崎:私も全く恩恵を受けていない世代ですね。さて、これまで色々なフェスに参加されてきたと思いますが、印象に残っているフェスをいくつか挙げて頂きたいのですが。
ハラカミ:そうですね。sonarは大きかったですけどね。行かないとわからないですからね。「スペインに俺の音楽聞いてくれる人いるの?」というのとか。「そもそも何で知ってるの?」という世界ですから。これは仙台でも同じですけど。行かないとわからないのがフェスやイベントなんじゃないでしょうか。アーティストの情報だけだとCD売ってるというのとかはレコード屋行けばわかりますけど、今だとiTunesがあったりして。だけど、本当にそのアーティストがいるかどうかは、行ってみないとわからないですからね。
柿崎:フェスやイベントの開催地によって反応の違いは結構ありますか?
ハラカミ:場所によって違うし、やってみないとわからないということですね。ただ、最近、国内と海外はあまり変わらないなと思っています。音楽そのものの情報の並列感がどこまで行くのかなと。僕にとってはあまり心地よい状況ではないですね。











